安南茶碗

安南とは今のベトナム地方の呼び名。日本よりもずっと早くから中国の影響を受け、漢の時代にすでに釉のかかった焼き物を作っていた。日本では茶道具として足利時代から使われていた。染付けが一番有名だが、白磁、青磁、緑釉、赤絵、鉄釉などがある。にじんだ染付け(一般的には失敗作と考えられるが)をしぼり手といって茶人は珍重。高台が大きいのが特徴。