黒楽

初代長次郎の伝記はよく分かっていないが、朝鮮の帰化人の子孫で、瓦を作っていたらしい。利休型と呼ばれる、利休さんの注文、指導による楽茶碗を焼いた。楽には黒楽と赤楽があるが、どちらもロクロは使わず、手造り。黒楽は高温で(1000~1300度)、赤楽は低温で(800~900度)焼く。茶の湯のために作られた茶碗だから、湯は冷めにくく、茶を点てやすく、飲みやすい。